創業昭和28年、
水野旅館の歴史

先々代に紙問屋の別荘であったものを、先代が譲り受けて旅館を創業しました。創業当初より創意工夫を続け、生簀もその中の一つで全国でも草分け的存在です。水野旅館の歴史と現在をご紹介します。

先人から受け継ぐ歴史と思い

玄界灘を望む海城、
唐津城
情緒溢れる城下町

400年前名護屋城から当地に移し築いた武家屋敷門が皆様をお迎えいたします。唐津湾を眺めながら玄界灘の海の幸を味わえる宿。純和風の落ち着いた部屋で、唐津焼も楽しめます。
海に面した丘に建つ、雄大な唐津城を背景に、情緒溢れる城下町に位置する当館。旧高取邸、虹ノ松原など観光名所へ散策でき、唐津の見所が満載です。

PICKUP
歴史

慶長時代の面影を残す
武家屋敷門

登録有形文化財に登録されました

登録有形文化財 武家屋敷門の水野門
登録有形文化財 観風亭(百合の間)

昭和48年には名護屋城から移築した武家屋敷門の水野門が、昭和56年には本館が、昭和57年には5つの生簀も新たに仲間入り。

創業当時の面影を偲ばせる観風亭(百合の間)と水野門が国の登録有形文化財にも登録されるなど、歴史的な価値を秘めた建造物も必見です。

唐津でいち早く、
沖海水汲み上げの生簀を設置。

昭和28年に先々代の紙問屋の別荘を受け継ぎ創業した当館。昭和36年には「海水の塩分濃度が低い唐津に生簀は作れない」という定説を覆し、唐津でいち早く沖海水汲み上げの生簀を設置することに成功。海の幸を活きの良い状態のままお客様にご提供できるようになりました。
「とんさんなます(殿様刺身)」やヤリイカの活き造りなど生簀の新鮮な海の幸をお召し上がりいただけます。

生簀
とんさんなます

太閤秀吉が唐津近郊の漁師町に立ち寄られた際に差し上げたところ、たいそう喜ばれたといういわれのある「とんさんなます(殿様刺身)」。

ヤリイカ活き造り

唐津名物「イカの活き造り」。後造りはてんぷら、塩焼きまたは酢味噌で。

水野旅館の年表

  • 昭和28年
    創業
  • 昭和36年
    唐津初の生簀(いけす)
  • 昭和45年
    「信子とおばあちゃん」のロケ地に
  • 昭和48年
    水野門完成
  • 昭和56年
    本館完成
  • 昭和57年
    新しい生簀(いけす)
  • 平成8年
    二代目社長
  • 平成15年
    醤油名匠
  • 平成15年
    水野浴場改築
  • 平成16年
    檜の内風呂
  • 平成29年
    登録有形文化財に認定
  • 平成29年
    映画「花筐」のロケ地に
  • 令和4年
    Castle Side Villa 波静オープン
  • 令和5年
    三代目社長
  • 昭和28年創業

    当時31歳であった立花徹三が、父が経営していた紙問屋の別荘であった建物を譲り受けて旅館を創業しました。創業当初は洗濯糊を製造・販売し収入を安定させながらの経営でした。

  • 昭和36年唐津初の生簀(いけす)

    松浦川の河口にある唐津では、海水の塩分濃度が低く、生簀はできないというのが当時の定説でした。創業者の立花徹三は生簀の研究を重ね、海岸の地中海水に目をつけ調査したところ、一定かつ十分な濃度・温度であることを発見しました。沖海水汲み上げの生簀は当時では画期的なもので、これにより可能となった活造りは今日に至るまで水野旅館を代表する存在であり続けています。

  • 昭和45年「信子とおばあちゃん」の
    ロケ地に

    NHKテレビ「信子とおばあちゃん」のテレビロケ舞台となり、全国に紹介されました。

  • 昭和48年水野門完成

    水野を象徴する存在である武家屋敷門が完成しました。この門は、唐津初代藩主の寺沢公が約400年前に名護屋城から唐津城近隣に移し築いた門です。唐津に現存する数少ない武家屋敷門の一つで、慶長の面影を残す貴重な門とされています。

  • 昭和56年本館完成

    本館の松、竹、梅の部屋が完成し、総部屋数が8部屋となりました。

  • 昭和57年新しい生簀(いけす)

    屋内に完成した新しい5つの生簀は、現在に至るまでその原型を留めています。これらの生簀は、客室から浴場に向かう途中に眺めることができます。

  • 平成8年二代目社長

    創業者立花徹三が社長を退任し、立花研一郎が二代目の社長に就任しました。

  • 平成15年醤油名匠

    二代目立花研一郎が醤油名匠を受賞しました。

  • 平成15年水野浴場改築

    お風呂を全面改築しました。浴槽には檜を用い、快適な深さになるよう調整しました。

  • 平成16年檜の内風呂

    本館二階にある「姫の間」のお風呂を全面改装しました。浴槽には檜を使い、お風呂からは唐津の海を眺めることができるようになりました。

  • 平成29年登録有形文化財に認定

    創業当初から使われてきた観風亭(百合の間)および門が、平成29年7月11日に国指定の登録有形文化財に認定されました。

  • 平成29年映画「花筐」のロケ地に

    大林宣彦監督の映画「花筐/HANAGATAMI」。水野旅館の観風亭および門が、唐津を舞台としたこの作品のロケ地になりました。

  • 令和4年Castle Side Villa 波静オープン

    令和4年に新しく一棟貸しの宿泊施設「Castle Side Villa 波静」をオープンしました。

  • 令和5年三代目社長

    二代目社長立花研一郎が社長を退任し、立花充が三代目の社長に就任しました。

旅心に、寄り添う。

PICKUP

唐津で約70年の歴史に
磨かれたおもてなし

唐津ではじめてとなる生簀や当館の顔となる水野門を作るなど、創業から試行錯誤を重ね、よりよいお宿づくりに邁進してきました。

NHKテレビ「信子とおばあちゃん」のロケ地や大林宣彦監督の映画「花筐/HANAGATAMI」の舞台に選ばれたり、現社長の二代目立花研一郎が「醤油名匠」を受賞したりするなど広く認知。著名人をはじめ全国各地からたくさんのお客様にお越しいただけるまでになりました。

社長・会長・女将・若女将の4人を中心にスタッフ一丸となり、創業当時から受け継ぐ温かいおもてなしの心で、お客様をお出迎えいたします。

経営者紹介

社長立花 充
2003
佐賀県立唐津東高等学校卒業
2007
慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業
2009
慶應義塾大学大学院理工学研究科修了
2015
千代田化工建設株式会社退社
2015
水野旅館就任
若女将立花 知恵
佐賀県立唐津東高等学校卒業
麻生情報ビジネス専門学校卒業
㈱ 西鉄アカウンティングサービス退社
女将立花 史子
大分舞鶴高等学校卒業
福岡女子大学卒業
FBS福岡放送退社
会長立花 研一郎
1971
鹿児島ラサール高等学校卒業
1976
京都大学農学部水産学科卒業
1986
新日本気象海洋㈱ (現 イデア㈱)退社
1986
水野旅館就任